(2004) おそらく彼らの名を世に知らしめた2000年代の日本のロックを語るは欠かせないASIAN KUNG-FU GENERATIONの2ndアルバムであり、マスターピース。 あの名曲リライトから、君の街まで、ループ & ループなどが収録されており、全12曲すべてが耳馴染む。 曲間に間断があまりなく、小気味良い勢いでスムーズよく乗っていくような軽快なノリで進行していく。 導入こそ早い曲で始まり一番性急でアップビートなリライトをくわえても、そこに強引な印象は見られずその後はテンポは一様にゆったりしたナンバーが多い。 リライトが彼らの曲の中で特殊なだけで際立って見えるが、本分はきっとスローリー、ミドルテンポな曲目なのだろう。 歌詞においてはコミュニケーション、中継、継続、繋がること、「続ける」ことの困難さが語られる。 Best tracks:リライト、ループ&ループ [youtube]https://www.youtube.com/watch?v=Aq6gMHBobcA&feature=kp[/youtube]
(2005) アイスランド・レイキャビク出身のポストロック、エレクトロニカ分野で有名なシガーロスの4枚目のアルバム。 多くの人にとって愛おしまれるよう丹精に編まれた、水辺をゆっくりと静かにたゆたい心地よく胸に沁みこむ目映いばかりのこんじきのサウンド。 以前はつかず離れずの位置から笑みとまなざしを湛える、やや引っ込みがちでおぼろげな寂しさを抱えた 上品でぼんやりとしたにぶい輝きだったが、その博愛精神はそのままにしつつポジティブな陽のオーラをより積極的に放つようになった。 だが変に気取ったさまもなく、けばけばしくもないのがシガーロスの長所。 ふと思いがけなく耳に流れてくれば、初めて聞く方にとってもささやかでちょっぴりうれしい贈り物になるでしょう。 3曲目の詩にもあるとおり、泥だらけになり頽れた貴方を立ち上がるのをずっと見守り、待ち続けている。そして貴方の大事な記憶の宝物になれば─ まるで彼らの作る音色にはいつもそんな小さな祈りが込められているようだ。 Best track:Hoppípolla、Sæglópur、Glósóli [youtube]https://www.youtube.com/watch?v=84i7zQ_ACnU[/youtube]
The Platinum Collection その衣装と魅力で日本のロリータにも間接的に深い影響を与えたと言うイングランドのユニット。 80年代に結成し、その後わずか数年で解散。 ポップでキッチュなアイドルらしさが目を引きますが、フリフリの水玉の服やミニスカート、可憐で幼い声は日本のロリータにも勝るにも劣らない愛らしさがあり、とてつもなくキュートです。 音楽性も同様にポップでキャッチーな陽性があり、暗さはないですが、アンニュイなはかなさが漂うのがたまりません。 彼女らの詳細については他に当時を知っている方々の詳しいサイトが多くあるため、あまり多く語りませんが 是非改めて周知してほしいユニットです。 今見るとレトロですが、現代の感覚だとこの程度のアバンギャルドさは抵抗なく受け入れられるのでは。 ストロベリーなだけに甘酸っぱい。 現代イングランドでこういうミュージシャンはいるのかな。 [youtube]https://www.youtube.com/watch?v=x7QPBzAJ_io[/youtube]