〔1994〕
米国の重鎮インダストリアルメタルバンドの異色のデビュー作。
バタバタと回転する換気扇や工業音のような、無機質な打撃音とともに浮遊感あるタフでマッチョなヴォーカルが絡むという不思議な感覚が脳天を突き抜ける。
特筆すべきはスラッシュメタル直系の、他のインダストリアルメタルより特に目立つ硬く鈍重でガチガチの緊迫感のあるリフの嵐である。その波間に空間的な距離を感じるデジタルエフェクトやシンセを流しこみ、終末観ある強烈なディストピアSFが堪能できる。
彼らの重厚な世界観は、昨今のエレクトロニックコア寄りのヘヴィミュージックに少しチャラさや物足りなさを覚える人にも文句なしの濃い仕上がりであろう。
筆者が持っているのはボーナストラックがついているカナダ、オーストラリア版で、Fear factoryの作風とは若干異なる毛色のパンクっぽいバンドのカバー、ショートトラックが二曲ついている。
Best track:New Breed、Demanifacture
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=7RJsRQOneMY[/youtube]
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