(1999)
アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身インダストリアルメタルバンドの1stアルバム。
まず、目を惹くのがみつあみにしたヒゲと逆さまに立てた昔のBuck-tickのような髪型のバンドのvoにしてリーダー、ウェイン・スタティックの強烈なヴィジュアルとキャラクターがこのバンドの魅力をかきたててるのは言うまでもない。
そして、コーイチ・フクダ氏という大阪出身の日本人が在籍していること。自分のやりたい音をやるために単身米国に渡ったそうで。
エビルディスコの自称に違わず、ダンサブルな鋭角リフのメタルが大半を占めている。ダークだが、アッパーかつハイテンションの激烈ビートで視聴者の休む隙間を与えない。
SEやエフェクトが添えられたエレクトロニックな部分がありつつも、その音楽性はNINよりロブ・ゾンビに近く、ロックよりもっとメタル寄り。
例外としてメタリックな要素が薄い一曲もあり、末尾のエレクトロニカ風のDecemberはライブ終盤のチルアウトに程よく効くのを思う想像に難くない。
同バンドは2010年にすでに解散しており、ウェイン・スタティックのソロを挟んだのち、二年後にウェインと別のメンバーによって一時的に再結成したが、上手くいかなかったようでわずか一年で瓦解。
ちなみにタイトルの元になっているウィスコンシン・デス・トリップとはミカエル・レジーによるノンフィクション作品のこと。
Best track: I’m With Stupid、Love Dump、December
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=nqiVvOXotyw[/youtube]