(1994)
米国インダストリアルロックバンドの2ndアルバム。
時間が経つごとにどんどん激しくなる心臓の早鐘か銃撃のようなメタルパーカッションで始まりを告げる
このアルバムはNINのインダストリアルロックバンドとしての米国での評価を位置付け、
トレント・レズナーを現在のオルタナティブロックを語るに外せない人物としてオーバーグラウンドへ引き上げた重要な作品となった。
硬いリズムとデジタル音はあるが、重さは他の作品に比べるとそれほどでもなく、NINの中ではPretty hate machineに次ぐ入りやすさがある。
とは言っても、BROKENというインダストリアルメタルのEPを通過した影響は残っており、シンプルな音で構成される激しいドラムが軽快なMarch Of The Pigs、攻撃的な叩きつけるようなノイズを繰り返されるI Do Not Want This、アグレッションが備わったナンバーも揃えられており、物足りなさは感じない。
さらに最後の締めのHurtは有終の美を飾るにふさわしいメランコリックなバラードで、トレントの懺悔と慟哭に満ちた味わい深い余韻を残す。
日本盤のボーナストラックはJOY DIVISIONの名曲Dead soulが収録されており、ゴシック的な暗さはやや弱めだが、現代的なオルタナティブロックとしての新鮮さが感じられ、こちらもオリジナルに負けないくらいのできに仕上がっている。NIN入門者にお勧め。
Best track:March Of The Pigs、Hurt
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=PL72Tyxe1rc[/youtube]
Leave a Reply