Sigur ros – takk

(2005)

アイスランド・レイキャビク出身のポストロック、エレクトロニカ分野で有名なシガーロスの4枚目のアルバム。
多くの人にとって愛おしまれるよう丹精に編まれた、水辺をゆっくりと静かにたゆたい心地よく胸に沁みこむ目映いばかりのこんじきのサウンド。
以前はつかず離れずの位置から笑みとまなざしを湛える、やや引っ込みがちでおぼろげな寂しさを抱えた
上品でぼんやりとしたにぶい輝きだったが、その博愛精神はそのままにしつつポジティブな陽のオーラをより積極的に放つようになった。
だが変に気取ったさまもなく、けばけばしくもないのがシガーロスの長所。
ふと思いがけなく耳に流れてくれば、初めて聞く方にとってもささやかでちょっぴりうれしい贈り物になるでしょう。
3曲目の詩にもあるとおり、泥だらけになり頽れた貴方を立ち上がるのをずっと見守り、待ち続けている。そして貴方の大事な記憶の宝物になれば─
まるで彼らの作る音色にはいつもそんな小さな祈りが込められているようだ。
Best track:Hoppípolla、Sæglópur、Glósóli
[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=84i7zQ_ACnU[/youtube]

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